目を使いすぎることによって起こるといわれている眼精疲労。
眼精疲労の症状は、目だけでなく全身に症状が現れることがあります。
もし、目の疲れや痛みに加えて首こりや頭痛にも悩まされている場合は、眼精疲労が原因かもしれません。
ここでは、眼精疲労が起こる仕組みから首こりや頭痛との関係、さらに効果的なマッサージ方法についてご紹介します。
眼精疲労が起こる仕組みと原因
眼精疲労の仕組みは、毛様体筋(もうようたいきん)という筋肉の動きに関係しています。
毛様体筋の役割は、ピントを調節してものを見えるようにすることです。近くのものを見る時毛様体筋は緊張し、遠くを見る時はゆるみます。
この緊張とゆるみのバランスが取れている時は、特に問題は発生しません。
しかし、近くのものを見るという動作(例えばスマートフォンの画面を見る)を続けると毛様体筋は常に緊張した状態となり、やがて硬くなります。
これが、眼精疲労が発生する仕組みです。
それではなぜ眼精疲労が起こってしまうのでしょうか。
眼精疲労の主な原因は、目を使いすぎることです(病気や体質も原因として考えられますが、ここでは割愛します)。
そして、目を酷使する要因は生活習慣やライフスタイルにあります。
次のようなことが習慣になっていないでしょうか。
✓パソコンの前に長時間座って作業をすることが多い
✓PCやスマートフォンを毎日5時間以上使っている
✓運動をあまりしない
✓エアコンの風が直接あたる場所で作業することが多い
✓パソコンやスマートフォン、テレビなどの画面をついじっと見てしまう
1つでも当てはまる場合は、眼精疲労を引き起こす可能性が高くなります。
眼精疲労による目の症状には
・目が痛い
・通常よりもまぶしさを感じる
・目がかすむ
・目が乾燥する
・目の奥が重くなる
・目が充血する
などがあります。
眼精疲労が首こりや頭痛を引き起こすのはなぜ?
眼精疲労が首こりや頭痛を引き起こすのはなぜでしょうか。
それは、毛様体筋の「ゆるむ」「緊張する」という動きが、交感神経と副交感神経の動きにつながっているからです。
毛様体筋がゆるんだ時は副交感神経が優位になり、緊張している時は逆に交感神経が優位になります。毛様体筋が緊張し続けていると交感神経優位の状態が続くため、自律神経のバランスが崩れ、全身に症状が現れます。
パソコンやタブレットなどのデジタル媒体を使った作業のことを、VDT(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)作業といいます。VDT作業は、眼精疲労につながりやすいことが指摘されています。
厚生労働省が平成20年に実施した「技術革新と労働に関する実態調査」によりますと、VDT作業による「首、肩のこり・痛み」があると答えた人は74.8%と「目の疲れ・痛み」の次に多く、「頭痛」は23.3%でした(参考:平成20年技術革新と労働に関する実態調査結果の概況)。
このことから、眼精疲労は首こりや頭痛を伴いやすいことがわかります。
眼精疲労による首こりや頭痛を解消するマッサージ方法
眼精疲労は、命に直接関わることではありません。
しかし、放っておくと首こりや頭痛にとどまらず、吐き気やうつ病を引き起こすこともありますので、注意が必要です。
眼精疲労からくる首こりや頭痛は、マッサージでほぐしてあげることが一番。
目の疲れをはじめ首こりや頭痛解消が期待できるマッサージ方法を3つほどご紹介します。
目元のマッサージ
目の周辺からまゆ毛には、多くのツボがあります。
目の疲れや痛みを感じたら、ツボを押してこりをほぐしましょう。
ツボをマッサージする方法ですが、骨に沿って指を動かしながら、こっている場所や押すと気持ち良い場所を指で数回押します。
その際、目を押さないように気をつけてください。
目が疲れている時は、こめかみも硬くなりがちです。その場合は、指や手のひらでこめかみを押さえて、グリグリ回してほぐしましょう。
後頭部のマッサージ
頭の後ろ髪の生え際には、「風池(ふうち)」と呼ばれるツボがあります。
ちょうどくぼみの部分にあたりますので、見つけやすいでしょう。ここを指でぐっと5秒ほど押します。
このツボは、目だけでなく首こりや頭痛の解消にも効果的です。
首のマッサージ
首こりの解消には、マッサージやストレッチがおすすめです。
首こりは、首の筋肉が緊張して血行不良を起こすことによって起こります。
こりかたまってしまった筋肉を、マッサージやストレッチでほぐしてあげましょう。
大正製薬さんが首こりを解消する3つのマッサージ方法を動画で公開しています。
どの方法もわかりやすくまとめられていて、一人で実践しやすいものばかりですので、参考にするとよいでしょう。
マッサージをするタイミングついて、特に決まりはありません。
「こっているな」と思った時や、お風呂からあがってリラックスしている時など、好きな時間に実践しましょう。
まとめ
眼精疲労の仕組みや眼精疲労からくる首こり・頭痛解消マッサージまでご紹介しました。
眼精疲労は全身に症状が出ます。
放っておくと深刻な症状を引き起こすこともありますので、早めにケアすることが大切です。
自分でできる方法として、
①目元のマッサージ
②後頭部のマッサージ
③首のマッサージ
をご紹介しました。
これらのマッサージを毎日の生活に取り入れて、首こりや頭痛解消につなげましょう。
わたしたちロイヤルハンドスパは、沖縄県内で出張マッサージのサービスを行っています。
眼精疲労からくる首こりや頭痛がなかなか解消されない場合は、お声がけください。マッサージのプロが、症状にあったマッサージでこりをほぐします。